ハルカ　：　「ユキ、ユキ。　今日はバレンタインデーだねっ☆」

ユキ　　：　「ですね。……言われたとおり、何も用意していませんが」

ハルカ　：　「ふっ、ふっ、ふっ。私には素晴らしい計画があるのだよん」

ユキ　　：　「脱ぎませんよ、塗らせませんよ、舐めさせませんよ」

ハルカ　：　「えっ？　じゃあ，脱がせたいの？塗りたいの？舐めたいの？私はおーるおっけー。……優しくしてね？」

ユキ　　：　「変態」

ハルカ　：　「にゃう。じゃあ、口移しー。ホットチョコレートという名のチョコを口移しー」

ユキ　　：　「ホットチョ……っ、ココアじゃないですか。液体ですよ？」

ハルカ　：　「『ハルカ、このココア砂糖が入ってませんよ？』　『フフ、ユキのおクチを通すとブラックなココアが甘くなるのさ』って感じに……」

ユキ　　：　「変態」

ハルカ　：　「にゅう。じゃあ、チョコを食べさせあうのは？」

ユキ　　：　「手で、ですか？」

ハルカ　：　「もちろん、手で」

ユキ　　：　「それなら……、いいですよ？」

ハルカ　：　「ちなみにハルカ式は１つ食べさせるたびに耳元で『愛してる』とささやくオプションが付きます」

ユキ　　：　「！？」

ハルカ　：　「ユキさん、よろしくて？」

ユキ　　：　「い、一度了解しましたし、問題ありません。仕方ありません」

ハルカ　：　「にゅふふ、そうと決まれば帰りにチョコを買おー。リクエスト、ある？」

ユキ　　：　「では……麦チョコで」

ハルカ　：　「……」

ユキ　　：　「……」

ハルカ　：　「……」

ユキ　　：　「……」

ハルカ　：　「ユキ可愛い」

ユキ　　：　「（ボッ）」

ハルカ　：　「そんなにたくさん言って欲しいなんて、ユキの欲張り～」

ユキ　　：　「あのっ、これは、その……」

ハルカ　：　「（ユキの耳元に口を近づけ）愛してる」

ユキ　　：　「―――っ！？」

ハルカ　：　「今夜は寝かさないぜ、子猫ちゃん☆」

ユキ　　：　「もうっ……変態」


written by 高野莉子